ファンタジーが楽しめる戯曲おすすめ6選

2026-02-20

ファンタジーおすすめ戯曲脚本選び演劇戯曲図書館

ファンタジー戯曲は、舞台づくりの想像力を大きく広げてくれるジャンルです。今回は戯曲図書館のファンタジーカテゴリから、タイプの異なる6作品を紹介します。上演時間や登場人数の目安もあわせて整理しました。


1. 百万年ピクニック(成井豊)

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紙芝居屋が物語を語り始めると、日常の町と語りの世界が少しずつ重なっていく作品です。上演時間は約60分、総人数7人(男性2・女性5)で、比較的編成しやすい条件です。導入は親しみやすい一方、進むほど現実と虚構の境界が揺らぎ、観客に解釈の余白を残します。温かい読み方にも不穏な読み方にも寄せられるため、演出プランの幅を確保しやすい一本です。

2. フェアリーテールにようこそ(ルーシー・ラブグッドウィル)

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記憶が混濁した主人公が、言葉を交わす魚や鳥のいる世界を旅するファンタジー作品です。上演時間は約90分、総人数7人(男性1・女性2・その他4)で、人間以外の存在をどう舞台化するかが見どころになります。帰る場所を探す筋立てが軸にありつつ、道中での出会いを丁寧に積み上げる構成のため、成長譚としても受け取りやすい内容です。幻想性と物語性のバランスがよく、幅広い客層に届きやすい作品です。

3. ローザ(黒澤世莉)

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上演時間約90分、総人数4人(男性1・女性3)の少人数編成で検討しやすいファンタジー寄りの作品です。少人数作品は一人ひとりの存在感が前面に出るため、俳優の関係性づくりを重視した稽古と相性がよいです。公開情報では詳細あらすじが限定的ですが、そのぶん企画側で演出コンセプトを立てやすい利点があります。抽象的な空間設計や象徴的な小道具を使い、言葉と身体で世界観を立ち上げたい団体に向いています。

4. 地図屋と銀ライオン(60分ver)(成井豊)

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予知夢で見た未来を変えるため、子どもたちが「時の地図」を頼りに行動する冒険型の物語です。上演時間は60分、総人数10人(男性2・女性8)で、やや人数が多い企画向きです。時間や運命という大きな題材を扱いながら、仲間同士の協力と選択を軸にしているため、観客が追いやすい構成になっています。場面転換のテンポを活かしやすく、照明や音響で世界の層を切り替える演出にも取り組みやすい一本です。

5. 贋作・不思議の国のアリス(松本大志郎)

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有名モチーフを踏まえつつ、存在や知覚の揺らぎを舞台上で描き直す作品です。上演時間は約45分、総人数5人(男性2・女性3)で、短時間公演や二本立て企画にも組み込みやすい長さです。主人公が「見える/見えない」をめぐって世界を再認識していく流れは、演技のトーンや空間処理によって印象が大きく変わります。古典イメージを下敷きにしながら、現代的な不安や違和感を表現したい場合に有力な候補です。

6. うつくしい生活(渡山博崇)

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公開情報が少なく、調査と解釈の余地が大きい作品です。上演時間や人数情報が未登録のため、企画時には作品ページの更新状況や関連情報を確認し、条件を詰める必要があります。情報が限られる作品は敬遠されがちですが、上演団体の色を強く出せる可能性があります。


ファンタジー作品を選ぶときの実務ポイント

作品選定では、次の4点を先に確認しておくと準備が安定します。

  • 人数条件: 総人数だけでなく、配役の偏りや代替可能性まで確認します。
  • 上演時間: 学校公演・地域公演・劇場公演など、枠に合う長さを優先します。
  • 演出負荷: 異世界表現を大道具で作るのか、俳優表現で作るのかを決めます。
  • 観客層との相性: 子ども向け、一般向け、演劇経験者向けで訴求点が変わります。

特に初めてファンタジーに取り組む場合は、設定の壮大さより、人物の目的が明確な作品から選ぶと稽古が進めやすいです。今回の6作品は、短めの上演向きから人数多めの冒険譚まで幅があるため、団体規模に合わせて比較しやすい構成になっています。


まとめ

ファンタジー戯曲の魅力は、非日常の設定そのものよりも、その世界で人物がどんな選択をするかを描ける点にあります。上演条件と作品特性をあわせて検討することで、世界観だけに頼らない説得力のある企画が作りやすくなります。

戯曲図書館では、各作品ページで上演時間・人数・あらすじなどの情報を確認できます。気になる作品はリンク先で詳細を確認し、団体の体制や公演目的に合う一本を選んでみてください。