とある町で紙芝居屋が話を始める。だが、子供たちには相手にされず、紙芝居屋はがっかりする。だが、一人だけ話を聞こうとしている子供がいた。紙芝居屋仕方なしに話を始める。そして、紙芝居が進んでいくうちに現実と物語が混じり合っていく。
とても不思議な戯曲です。紙芝居という昭和チックな要素から、魔法使いたちの活躍というファンタジー要素もあります。その対比がとてもよく物語に出ています。 紙芝居の物語に登場する少女まりなは、自分が感動した小説の作者を探しています。十年の長い年月をかけて探しだすという執念もすごいのですが、作者とのやり取りも素晴らしいです。そこで色々なことがわかるのですが、少し切なさも感じてしまいました。 また、途中から紙芝居を見ていた少年西風も物語に入り込んで暴れまわります。それも戯曲らしい展開で私は好きです。登場人物の会話も軽妙で、クスっと笑えるような部分もたくさんあるので、とても楽しく読むことが出来ました。
成井豊(なるい ゆたか)さんは、日本の劇作家、演出家で、劇団「キャラメルボックス」の創設者として知られています。1959年生まれ、東京都出身で、早稲田大学第一文学部演劇科を卒業されています。1985年に「キャラメルボックス」を旗揚げし、以来、多くの作品の脚本・演出を手掛けてこられました。
成井さんは、早稲田大学在学中に演劇活動を開始し、1985年に劇団「キャラメルボックス」を結成されました。劇団は、ファンタジーやSF要素を取り入れた作品で人気を博し、日本の演劇界に新風を吹き込んできました。成井さんは、劇団の全作品の脚本・演出を担当し、その独特の世界観と感動的な物語で多くの観客を魅了してきました。
成井さんの作品は、心温まるストーリーと個性的なキャラクターが特徴です。以下に主な作品を挙げます。
成井さんは、その創造性と演劇界への貢献が評価され、以下の賞を受賞されています。
成井さんは、劇団の活動以外にも、他劇団や商業演劇の脚本・演出を手掛けるなど、幅広く活躍されています。また、演劇に関する著書も執筆されており、その経験と知識を後進に伝えています。
(2025年3月現在)