小学五年生のなぎは、春休みに自分の眼が見えなくなる予知夢を見た。なぎはそれを親友のつなみとカナカナに話す。二人は何とかその未来を変えようと考える。そこで撫子からもらった『時の地図』の読み方を地図屋に教えてもらう。そして二人は、その地図をたどって、未来を変えるために時の門を開けるのだった。
親友の未来を変えるために奮闘する少女たちの物語です。そのために時の門の位置を記した地図が出てきます。その地図を読むために地図屋に読み方を聞くのですが、地図屋のキャラがとてもいいです。それでもしっかり教えてもらい、その場所に向かうのですがやはり一筋縄ではいきません。その部分も読んでいて予想外の展開でした。 この物語では、主人公が持っている以外にもたくさんの地図が出てきます。また、地図屋との会話で「地図っていうのは、何かを見つけるために作る。目的は一つなんだ。」という言葉がでてきます。私は、ふと自分にとっての地図は何だろうと考えてしまいました。
成井豊(なるい ゆたか)さんは、日本の劇作家、演出家で、劇団「キャラメルボックス」の創設者として知られています。1959年生まれ、東京都出身で、早稲田大学第一文学部演劇科を卒業されています。1985年に「キャラメルボックス」を旗揚げし、以来、多くの作品の脚本・演出を手掛けてこられました。
成井さんは、早稲田大学在学中に演劇活動を開始し、1985年に劇団「キャラメルボックス」を結成されました。劇団は、ファンタジーやSF要素を取り入れた作品で人気を博し、日本の演劇界に新風を吹き込んできました。成井さんは、劇団の全作品の脚本・演出を担当し、その独特の世界観と感動的な物語で多くの観客を魅了してきました。
成井さんの作品は、心温まるストーリーと個性的なキャラクターが特徴です。以下に主な作品を挙げます。
成井さんは、その創造性と演劇界への貢献が評価され、以下の賞を受賞されています。
成井さんは、劇団の活動以外にも、他劇団や商業演劇の脚本・演出を手掛けるなど、幅広く活躍されています。また、演劇に関する著書も執筆されており、その経験と知識を後進に伝えています。
(2025年3月現在)