高校演劇全国大会 最優秀賞受賞作まとめ【過去10年分】

2026-02-12

高校演劇全国大会最優秀賞演劇まとめ

高校演劇全国大会 最優秀賞受賞作まとめ【過去10年分】

全国高等学校演劇大会(全国高等学校総合文化祭 演劇部門)は、高校演劇の頂点を決める全国大会です。毎年夏に開催され、全国のブロック大会を勝ち抜いた12校が集結します。

この記事では、第61回(2015年)から第71回(2025年)までの過去10年分の最優秀賞(文部科学大臣賞)受賞作を紹介します。


受賞作一覧

第71回(2025年)香川大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞松本美須々ヶ丘高等学校長野「愛を語らない」-
優秀賞神戸常盤女子高等学校兵庫「キャベツはどうした?」-
優秀賞北海道網走南ケ丘高等学校北海道「はしれ、たくしぃ!」-
優秀賞青森県立青森中央高等学校青森「あの子と空を見上げる」-

長野県勢としては久々の最優秀賞獲得となりました。青森中央高校は全国大会の常連校です。


第70回(2024年)岐阜大会(ぎふ総文)

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞徳島県立城東高等学校徳島「その50分」-

城東高校は2年連続の最優秀賞を達成。23年ぶりの連覇という快挙を成し遂げました。


第69回(2023年)鹿児島大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞徳島県立城東高等学校徳島「21人いる!」よしだあきひろ

城東高校の連覇の始まりとなった大会。よしだあきひろ氏の脚本による作品で、創作脚本の力が評価されました。


第68回(2022年)東京大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞愛媛県立松山東高等学校愛媛「きょうは塾に行くふりをして」越智優・曽我部マコト

松山東高校は愛媛県勢として全国大会で快挙を達成。「きょうは塾に行くふりをして」は、高校生のリアルな日常を切り取った作品として高い評価を受けました。


第67回(2021年)和歌山大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞クラーク記念国際高等学校 福岡中央キャンパス福岡「FLOAT」クラーク記念国際高等学校福岡中央キャンパス演劇部

通信制高校であるクラーク記念国際高校が最優秀賞を受賞したことは、高校演劇界に大きな衝撃を与えました。全日制以外の学校の受賞は異例のことです。


第66回(2020年)

新型コロナウイルスの影響により、全国大会は中止となりました。

代替企画として映像による発表会が行われましたが、最優秀賞の審査は行われませんでした。


第65回(2019年)佐賀大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞逗子開成高等学校神奈川「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」飛塚周・逗子開成高校演劇部

男子校である逗子開成高校が、ユニークなタイトルの創作脚本で栄冠を勝ち取りました。ゾンビものという意表を突くジャンルながら、高い完成度が評価されました。


第64回(2018年)長野大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞香川県立丸亀高等学校香川「フートボールの時間」豊嶋了子と丸高演劇部

丸亀高校は顧問の豊嶋了子氏と演劇部員の共同創作で最優秀賞を受賞。チームで作り上げる高校演劇の醍醐味を体現した作品です。


第63回(2017年)宮城大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞兵庫県立東播磨高等学校兵庫「アルプススタンドのはしのほう」籔博晶

この大会の最優秀賞作品は、2020年に映画化されるなど、高校演劇の枠を超えて大きな話題を呼びました。高校野球の応援席の端っこで繰り広げられる青春群像劇で、顧問の籔博晶氏が執筆。戯曲としても出版され、全国の高校演劇部で再演が相次ぎました。


第62回(2016年)広島大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞岐阜県立岐阜農林高等学校岐阜「Isあいす」岐阜農林高校演劇部

農業高校の演劇部が最優秀賞を受賞したことで注目を集めました。演劇部員全員で創り上げた集団創作作品です。


第61回(2015年)滋賀大会

学校名都道府県作品名作者
最優秀賞大分県立大分豊府高等学校大分「うさみくんのお姉ちゃん」中原久典

大分豊府高校は九州勢として最優秀賞を受賞。中原久典氏による創作脚本が高く評価されました。


過去10年の傾向分析

創作脚本が圧倒的に強い

過去10年(2020年中止を除く)の受賞作を見ると、ほぼすべてが創作脚本(オリジナル作品)です。既成脚本(既に出版されている作品)での受賞はありません。

これは、高校演劇が「今の高校生のリアル」を描くことを重視する傾向と合致しています。

顧問と部員の共同創作が主流

多くの受賞作が、顧問の先生と演劇部員による共同創作です。部員が原案やアイデアを出し、顧問が脚本として仕上げるパターンが多く見られます。

地方勢の活躍

東京の学校が受賞する例は少なく、地方の公立校が健闘しています。徳島(城東)、兵庫(東播磨)、愛媛(松山東)、岐阜(岐阜農林)、大分(大分豊府)など、全国各地の学校が受賞しています。

連覇は困難

城東高校の2年連続受賞(2023-2024)は、23年ぶりの快挙でした。メンバーが毎年入れ替わる高校演劇で連覇することの難しさを物語っています。


受賞作品の脚本を読むには

最優秀賞受賞作の多くは、**戯曲デジタルアーカイブ**で無料で読むことができます。

また、以下の方法でも入手可能です:

  • 書籍化された作品: 「アルプススタンドのはしのほう」など、出版されている作品もあります
  • 全国高等学校演劇協議会: 公式サイトで過去の大会情報を確認できます
  • 高校演劇資料室: noteで詳細な記録が公開されています

まとめ

開催地受賞校作品名
202571香川松本美須々ヶ丘(長野)愛を語らない
202470岐阜城東(徳島)その50分
202369鹿児島城東(徳島)21人いる!
202268東京松山東(愛媛)きょうは塾に行くふりをして
202167和歌山クラーク記念国際 福岡中央(福岡)FLOAT
202066-(COVID-19により中止)-
201965佐賀逗子開成(神奈川)ケチャップ・オブ・ザ・デッド
201864長野丸亀(香川)フートボールの時間
201763宮城東播磨(兵庫)アルプススタンドのはしのほう
201662広島岐阜農林(岐阜)Isあいす
201561滋賀大分豊府(大分)うさみくんのお姉ちゃん

高校演劇は、プロの演劇とはまた違った「今しかできない表現」の宝庫です。受賞作品の脚本を読むことで、高校演劇の魅力と可能性を感じてみてください。

当サイト「戯曲図書館」では、高校演劇にもおすすめの脚本を人数・時間・ジャンルで検索できます。