
ワークショップ台本
『エレベーターの二人』(短編/2人)
止まったエレベーターに閉じ込められた見知らぬ2人。約5分・2ページの短編台本。稽古初心者の実習に。
所要 15分2人難易度 ★★☆☆☆ 高校生〜大人
学習目標
- 初対面の距離感
- 密室の緊張
- 沈黙で語る
必要な準備
- ・椅子2脚 (擬似エレベーター)
稽古タイマー
目安 15分
15:00
作品情報
- 登場人物: A (30代・会社員) / B (20代・フリーター)
- 場所: 停止したエレベーター内
- 上演時間: 約5分
本編
(暗転。ゴォンという音。ライトが薄暗く点く。エレベーター内。AとBが背中合わせで立っている)
A: ……止まった?
B: 止まりましたね。
A: (ボタンを何度も押す) おかしいな。
B: 押しても……(苦笑)
(短い沈黙)
A: すみません、少し詰めてもらえますか。
B: あ、はい。
(Bが半歩ずれる。二人は依然として背中合わせのまま)
A: (独り言のように) 今日に限って……
B: 何かあるんですか、この後。
A: いえ。……いえ、ないです。
B: (小さく笑う)
A: 何ですか。
B: いや、ないんですね、って。
A: ……ないですよ。あなたは。
B: 私もないです。
(沈黙。Aがゆっくり振り返り、初めてBの顔を見る)
A: あなた、さっきエントランスにいましたよね。
B: ……見てました?
A: いや、なんとなく。
B: 見てたんですね。
A: (口ごもる)
(遠くでチャイム音。エレベーターがガタンと揺れる。二人はとっさに互いの腕を掴む)
B: あ、
A: すみません、
(離す。だが視線は逸らせない)
B: ……止まったまま、ですね。
A: ですね。
(照明がふっと落ちて、暗転)
ライセンス
稽古・ワークショップ目的で自由使用可 (演出変更可)。有償公演での使用は要相談。
進行役の声かけ例 (Side Coaching)
「冒頭の背中合わせをどこまで引っ張れるか」
振り返り質問
- Q1. 振り返る瞬間の心情は?
- Q2. 揺れの後の視線の残し方は?
考案・出典: 戯曲図書館 (自由使用可)
#2人芝居#短編#台本#実習用