僕のポケットは星でいっぱい
作者: 成井豊無料で読める!60分以内家族SF『僕のポケットは星でいっぱい』の上演時間と人数
男:6人
女:6人
その他:
総人数:12人
上演時間:60分
あらすじ,概要
柿本カシオは「時間管理局」の中で、 ある男子児童を待ち伏せていた。 仲間と共に彼を確保したカシオは、車の中で名を名乗る。 「俺の名前は柿本カシオ。どうだ、驚いたろう?」 男子は「別に」とにべもないが、 内心は驚いていることをカシオは知っている。 男子は、16年前から現代へやって来た、 幼い頃の自分自身だったのだ。 過去の自分に歴史改変を起こさせないため、 家族のため、カシオは奔走する。
僕のポケットは星でいっぱいを読んだ感想
「銀河旋律」、「広くてすてきな宇宙じゃないか」に連なる 「柿本家サーガ」の完結編。 タイムトラベルをテーマとしながら、 銀河旋律とは異なる視点で「歴史改変」と向き合います。 銀河旋律も本作も歴史改変をしようとする主要人物がいますが、 立ち位置がそれぞれ敵方か味方かで異なっています。 ともすれば、続編としてダブルスタンダードとなりかねませんが、 シリーズとして一本芯が通った描写が序盤から繰り広げられ、 不安になることなく物語を追いかけられました。 過去の自分がタイムトラベルを行う理由は、 家族絡みで、切なく、そして重いです。 しかし、カシオは終始明るく、過去の自分を引っ張って行きます。 それだけでもカッコいいのですが、 使命だけで動いている訳ではないことも語ってくれます。 大人として、過去から見た未来の自分として、 素晴らしい魅力を持った主人公だと感じました。 ほとんどの登場人物が「銀河旋律」や、 「広くてすてきな宇宙じゃないか」からの地続きで出て来ますが、 もし最初に「僕のポケットは星でいっぱい」見たとしても 十分に楽しめる構成になっているように思えます。 それぞれが自分の想いを元に行動しますが、 複雑と感じる場面はありません。スッと物語にのめり込めました。 「タイムトラベル」と「家族愛」のシナジーが強い、 メッセージが伝わりやすい作品なのだと思います。
成井豊さんのプロフィール
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『僕のポケットは星でいっぱい』の台本入手方法
この戯曲、成井豊『僕のポケットは星でいっぱい』はwebサイト上で無料で公開されています。
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