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上演時間
90分
総人数
不明
男性
7人
女性
4人
その他
13人
元ボクサーの青年アポロは宇宙服を着てヒューストンと無線を取っていた。ふと見るとそこには月の兎を自称する女性がいた。その兎に対してアポロはボクシングの試合中に奪われたろっ骨を取り返すのだと言う。するとそこに通報を受けた研究者たちがやってくる。アポロと兎は別々に逃げた。研究者たちは彼らのことを伝説の病と呼び、何としても追い詰めようとする。そして月と地上で争いが始まる。
非常に前衛的で難解な戯曲です。場面展開と登場人物が目まぐるしく変化するので、戯曲として読むには、私の想像力は足りませんでした。アポロという青年に、月の兎という女性、研究者たちに十二単の君という登場人物。さらに、月面やドブ川に電信柱といった、現実的なモチーフと幻想的なモチーフが入り乱れています。そしてそこで語られるのが伝説の病と言われる伝染病です。研究者たちそれが拡大するのを防ごうとしています。そしてアポロと月の兎は感染しているので逃げようとします。そこでの争いが物語の中心となっているのですが、十二単の君についてはよくわかりませんでした。この点については他の方の考察も読んでみたいです。