結合性双生児のシュラとマリア。体への負担から手術をしてどちらを生き延びるかの選択に迫られる...
野田秀樹さん『半神』。原作は2019年に文化功労賞にも選ばれた萩尾望都さんの漫画『半神』。 結合性双生児、またの名をシャム双生児という体がつながってしまった双子の姉妹を描いた作品で、一人は栄養が行き渡っており美人で愛され、もう一人は栄養が行き渡らず、醜い顔であった。 そんな「一人」なのか「二人」なのかわからない微妙な部分を野田秀樹は描きます。 そして野田秀樹がその結合性双生児のモチーフと組み合わせるのが、算数の問題。 1/2+1/2=2/4…単なる計算間違いじゃないこれの意味が明らかになった時に、結合性双生児の孤独がみえてくる…という感じです。 さらには、互いがいないと成り立たないというところから、補完性のイメージ、DNAのイメージへと繋がっており、それを表す「螺旋」というキーワードなど、孤独を表現するのに関連するキーワードが絶えず発されます。 野田秀樹さんが、NODA・MAPより前の「夢の遊眠社」である1986年に発表されたこの作品は、再演を繰り返し、2018年にも柿喰う客の中屋敷法二さんにより乃木坂46の桜井玲香主演で演出されるなど、今なお残る名作となっております。高校演劇や大学演劇などでも上演する姿が観られ、時代を超えて多くの人から愛されています。
野田秀樹(のだ ひでき)さんは、日本の劇作家、演出家、俳優で、多摩美術大学名誉教授、東京芸術劇場芸術監督を務めていらっしゃいます。1955年12月20日、長崎県西彼杵郡崎戸町(現・西海市崎戸町)に生まれ、東京大学在学中に劇団「夢の遊眠社」を結成し、日本の演劇界に多大な影響を与えてきました。
野田さんは、東京大学在学中の1976年に劇団「夢の遊眠社」を結成し、数々の話題作を上演して演劇界に大きな影響を与えました。1992年に劇団を解散後、イギリスに留学し、帰国後の1993年に「NODA・MAP」を設立。以降、『キル』『パンドラの鐘』『THE BEE』など、次々と話題作を発表されています。2009年7月には東京芸術劇場の芸術監督に就任し、多摩美術大学の教授も務められています。
野田さんの作品は、独特の言葉遊びやリズム感、社会風刺を取り入れた作風が特徴で、国内外で高い評価を受けています。
野田さんは、その革新的な演劇活動が評価され、多くの賞を受賞されています。
野田さんは、オペラの演出や国際的な共同制作にも積極的に取り組んでおり、フランス国立シャイヨー劇場をはじめ、国際フェスティバルなどでも上演を行っています。また、英国やタイ、韓国の演劇人との国際共同制作にも積極的に取り組み、世界を駆け巡り、意欲的に活動されています。
(2025年3月現在)