ソーシャルネットワークが普及しはじめていた2010年に上演された作品です。 エゴサーチとは、自分の名前で評判などを検索することです。もちろん、いい評価だけでなく、批判や誹謗中傷、見たくないことだって書かれています。 そんなエゴサーチで、もし、自分と同じ名前で、誕生日も血液型も一緒の人間がいたら…? それはそれで別の恐怖を感じるかもしれませんね。 この作品ではそんなエゴサーチを題材に社会問題と重ねつつ、主人公の過去と甘酸っぱい恋の物語が浮かび上がります。
鴻上 尚史(こうかみ しょうじ)さんは、愛媛県生まれの劇団劇作家・演出家です。 早稲田大学演劇研究会出身で、在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げし、高い評価を受けました。 現在(2020年)、日本劇作家協会会長(代表理事)も務めています。 テレビやラジオなどにも出演しており、テレビ朝日系列の『トリック』や映画『就職戦線異状なし』にも出演。 M-1グランプリの最初の審査員も務めました。 2008年に「虚構の劇団」を旗揚げし、活動中。 鴻上尚史さんの出版した本「発声と身体のレッスン」は演劇の枠を超えて、声優、アナウンサーなど幅広い分野で人気になっています。