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上演時間
20分
総人数
2人
男性
1人
女性
1人
その他
人
どこまでも長く続く道。その道端に小さなガソリンスタンドがある。そこでは女性が一人、歌を歌いながら働いている。 そこに男がやって来る。疲れ切った男はここに給油場があることに驚きながらも、女性にガソリンを注ぐように頼む。男は女性のことを不思議がりながら、世間話をする。
とても短い物語です。ですが、道のわきにある小さなガソリンスタンドと、鳥の鳴き声としか聞こえないという、静かな情景描写はとても美しいです。そして男性と女性のやり取りも哲学的で考えさせる内容です。会話の中で、このガソリンスタンドは二つの国の間にあることがわかります。しかしどういう国かは語られません。ただ、会話の中で色々なことを考えさせられます。ひょっとしたら戦争があるのかもしれないし、とても治安が悪かったりするのかもしれません。また、最後のシーンでも色々なことが考えることができます。 最後の男の会話と、女性のドライな返答も雰囲気があっていいです。あっさりとしながらも少し切なさを感じてしまいました。 短い物語ですが、雰囲気や内容はとても濃いい物語だと思います。