とある会社に勤める三人の男女。みんなけだるそうにして口々に帰りたいという。他に望むものは何もない。様々な原因すべてが帰りたいという願望に代わっていくのである。帰りたい、帰りたい。永遠に繰り返されるその言葉に答えるように、突如としてパソコンは外部に繋がる。そして第一回全日本もう帰りたい選手権にエントリーされてしまった。突然のことに唖然とする三人だが、これまでため込んできた思いをぶつけようと決意する。
気持ちいいくらい帰りたいと連呼をする物語です。会社に出勤して帰りたいと思うのは誰でも経験があることでしょう。私もそう叫べたらどれほど楽かと思います。しかし、それは現実にはできません。ですが、この物語では登場人物がこれでもかというくらい帰りたいと叫ぶのです。それだけでも胸がすく思いです。
そして、その言葉に答えるように全日本もう帰りたい選手権はスタートするのですが、そこからのも勢いが落ちません。登場人物から語られる言葉はどれも強いです。読むだけでも、もっと言ってやれと応援したくなってしまいます。
そのままの勢いで終わるのかと思いきや、さらに物語は怒涛の展開を見せます。そして最後の落ちまで、ノンストップで進んでいきます。この終わり方は個人的にはとても好きな終わり方です。日々の生活で叫びたくなっている人はぜひ読んでみてください。