水平線の歩き方
作者: 成井豊無料で読める!60分以内家族『水平線の歩き方』の上演時間と人数
男:4人
女:4人
その他:
総人数:8人
上演時間:60分
あらすじ,概要
ある夜、泥酔した岡崎幸一が帰宅すると、 「あんたを待ってた」と知らない女性に出迎えられる。 電気を灯ければ、そこには23年前に心不全で死んだはずの母アサミがいた。 嘘だ、ありえない、と思っても目の前にその女性はいる。 会話をするうちに自分か母しか知り得ない情報も出て、 否定することが出来なくなってくる。 アサミから、今までどのように生きて来たのかと聞かれ、 12歳からの自分の人生を語るうちに……。
水平線の歩き方を読んだ感想
大人になってすっかり落ち着いてしまった幸一と、 23年前に亡くなった時と変わらないアサミ。 幸一からすればそれはそれは不信感が強いでしょうけれども、 明るいアサミが会話を通して緊張をほぐしてくれます。 母子なのに見た目の年齢は同じという不思議なギャップも、 二人の会話を彩っているようにも感じました。 幸一の人生は、一般的なものとはとても言えません。 シングルマザーであるアサミが亡くなり、親戚の家に引き取られ育ち、 ラグビー選手として花園でも実業団でも一定の結果を残します。 普通と比べて一回りは大きく成功している人物と言えるでしょう。 しかし、彼は自らの人生を全く評価していません。 一凡人の私としては驚きました。 幸一が何故そこまでのネガティブ思考になってしまったのか、 また、どんな問題に直面しているのか。 テンポよく語られる彼の人生と、少しずつ明らかになっていく事実に、 寂しさを覚え、胸が躍り、ハラハラもしました。 少し重いテーマでしたが、心強いアサミの存在のおかげで 安心して物語を追うことが出来た様に思います。 「水平線の歩き方」で得られる教訓は、 幸一の人生にのみ適用されるものではありません。 ご自身の人生と照らし合わせ、比べながら、 彼の言葉に耳を傾けてください。 クライマックスを見届けた時、心に残る物があるはずと思います。
成井豊さんのプロフィール
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『水平線の歩き方』の台本入手方法
この戯曲、成井豊『水平線の歩き方』はwebサイト上で無料で公開されています。
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