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毛皮のマリー

作者: 寺山修司恋愛アングラ

毛皮のマリー』の上演時間と人数

男:15人

女:0人

その他:

総人数:15人

上演時間:120分

あらすじ,概要

美しき男娼であるマリーには、美しい息子がいた。彼は部屋から出ることなく、マリーの言いつけを守って、世界中の蝶々を追いかける。そしてそれを標本にすることを日々の目標としていた。だが、あるとき近所に住む美少女が部屋に侵入してくる。彼女は美少年を外に連れ出そうとする。しかしマリーはそれを許さなかった。

毛皮のマリーを読んだ感想

この物語の登場人物であるマリーはとても謎めいた人物です。どんな仕事をしているのか分かりません。ただ、男を連れ込んでは囲わせたりしています。まるで貴族のような立ち振る舞いをしていますが、下男の話で家賃が七か月も滞納していることがわかります。そのことからも、決して裕福な人物ではないことがわかります。 そんな彼ですが、一人の息子欣也がいます。おかまに息子というのはおかしな話で、刺青の男からも突っ込まれます。実際には彼が生んだわけではないことがわかります。ですがその扱いというのはひどいもので、自分の理想とする人形に育てようとしています。その様子は常軌を逸しているとしか言えません。 ですが、そんな欣也を美少女は助けようとします。しかしそれは正義感というよりは、自分の欲望を満たしたいだけであるように感じました。そういう意味ではマリーと同じタイプの人間なのかもしれません。結局、美少女のたくらみは失敗します。物語はそれからすぐに終わってしましますが、この後に欣也はどうなってしまうのか非常に気になりました。このままマリーの傀儡として生きるのか、それとも自分の人生を見つけるのか。もし続きがあるなら見てみたいと思いました。

寺山修司さんのプロフィール

寺山修司
所属劇団等:
ウェブサイト:
アングラ演劇四天王のひとりとして知られる青森県出身の劇作家。早稲田大学で国語国文学を学び、ラジオドラマや戯曲を書いて成功を収めました。また、演劇実験室「天井棧敷」を横尾忠則、東由多加らと創設し、『毛皮のマリー』『犬神』などの公演を行いました。肝硬変と腹膜炎のため、1983年に47歳という若さで亡くなりました。

毛皮のマリー』の台本入手方法

この戯曲、寺山修司毛皮のマリー』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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