鎖骨に天使が眠っている』の上演時間と人数

男:3人
女:5人
総人数:8人
上演時間:110分

あらすじ(概要)

第24回劇作家協会新人戯曲賞を受賞した作品。日本のみならず韓国でも話題を呼んだ作品。 桐野健人の葬式に訪れた坂本透。彼はそこで健人の息子で、透の親友である義男と再会する。二人は再会を喜び、昔話に花を咲かせる。過去を語るたびに物語は青春時代と現代とを行き来する。そして次第に桐野家で起こった事件の数々が明らかになっていく。

鎖骨に天使が眠っているを読んだ感想

序盤はまさに青春物語です。恋に部活に親との衝突が描かれて、心温まるエピソードばかりです。ですが話の中には小さな違和感がたくさんあり、それが何とも言えない不穏な空気を醸し出しています。そして物語は過去と現在を行きかうたびに、新しい事実が明らかになっていきます。そして義男がたどった悲劇が明らかになります。前半と後半ではかなり温度差が違う作品です。 この作品では色々な描写がされますが、中でも義男の人間性に強く惹かれました。明るく振舞いながらも、実は大きな葛藤を抱えています。それに気が付いて支えているのが姉の一恵ですが、彼女は残念ながらいなくなってしまいます。そして父親の健人は義男のことが理解できずに罵倒します。その様子にとても胸が締め付けられます。理解されないというのがこんなにもつらいことなのかと思わされました。 そして後半には義男が見つけた希望がつぶされる様子が描かれています。戯曲ではダイジェストのようになっていますが、それでも読むのは辛かったです。そしてそんな義男に最後まで向き合った透の行動もまた胸を打ちます。 非常に残酷なシーンも多い作品ですが、そこに描かれていることは決して目をそらしてはいけない物であると強く感じました。

ピンク地底人3号さんのプロフィール

ピンク地底人3号
所属劇団等: ももちの世界

多くの作品が賞の最終候補や大賞に輝く劇作家。とくに、新人戯曲賞を受賞した「鎖骨に天使が眠っている」では韓国でも多くの動員を集め話題を呼んだ。

鎖骨に天使が眠っている』の台本入手方法

この戯曲、ピンク地底人3号鎖骨に天使が眠っている』はwebサイト上で無料で公開されています。
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鎖骨に天使が眠っている

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