父との夏
作者: 高橋いさを無料で読める!家族感動戦争『父との夏』の上演時間と人数
男:3人
女:2人
その他:
総人数:5人
上演時間:120分
あらすじ,概要
劇作家の野川哲太は夏に婚約者の順子を連れて、実家に帰省した。哲太は父の幸太郎と喧嘩して家を飛び出したので気まずかった。しかし妹の洋子が仲裁に入り、父と対面する。ぎこちない会話の中で、哲太が戦争に関するシナリオを書くと聞いた幸太郎は、おもむろに自身の戦争体験を語り始める。そして次第に父の過去が明らかになっていく。
父との夏を読んだ感想
この作品では父の回想を通して、戦争の様子が語られます。少年兵として東京から八戸に向かう汽車の中で出会った金坂との出会いが語られます。少年兵同士の会話なのでどこか純粋で胸が暖かくなります。国のために戦う覚悟を決めている幸太郎と、志願したのに死にたくないと泣きまくる金坂の対比は面白いです。また、回想の中でうっかり余計なことをしゃべってしまい、哲太に突っ込まれる幸太郎の姿はとても微笑ましいです。最初は気難しい頑固おやじという雰囲気だったので、そのギャップがいいです。そして戦争が終わり、帰りの汽車で金坂と再会します。行きとは違う空気の中で会話が進みます。そしてのちに幸太郎の妻となる女性との出会いが描かれますが、それがとても美しいです。戦時中から終戦という暗い時代ですが、この作品ではそれは描かれていません。それが子供のころの夏を振り返るような明るさと懐かしさを持っています。最後に話が終わり幸太郎を残してみんな花火を見に行きます。親子はそこまで言葉を交わしませんが、それでもわだかまりが消えたことがわかります。そういった微妙な人間の心の動きを描いた作品であると思います。
高橋いさをさんのプロフィール
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『父との夏』の台本入手方法
この戯曲、高橋いさを『父との夏』はwebサイト上で無料で公開されています。
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