ソノ先に在る、あるいは居るモノへ
作者: 吉岡克眞(皇帝ケチャップ)無料で読める!『ソノ先に在る、あるいは居るモノへ』の上演時間と人数
男:5人
女:15人
その他:5人
総人数:25人
上演時間:180分
あらすじ,概要
不倫、いじめ、殺人など、日常の隣にある、自らにも起こりうる不幸や、「他者のふりをしたことで自らを失う喪失症」、「神の遣いと名乗る女たちから渡された黒電話」など、非日常的なモチーフまでを描く、“奇妙な日常”をテーマとしたオムニバス形式の4つの短編作品。
ソノ先に在る、あるいは居るモノへを読んだ感想
<タイトル> ソノ先に在る、あるいは居るモノへ <上演時間予想> 2時間~3時間 <上演人数> ・男人数:5人 ・女人数:15人 ・その他人数:5人 ・総人数:15人 <あらすじ>【 100字~150字 】 不倫、いじめ、殺人など、日常の隣にある、自らにも起こりうる不幸や、「他者のふりをしたことで自らを失う喪失症」、「神の遣いと名乗る女たちから渡された黒電話」など、非日常的なモチーフまでを描く、“奇妙な日常”をテーマとしたオムニバス形式の4つの短編作品。 <感想>【 200字~300字 】※300字以上あります この作品は4編からなる短編から成立しています。どの作品も味わい深い作品になっています。 それぞれの感想を書きますのでご参考にしてください。 1「善意と悪意と幾許かの優しさ」 いつも喫茶店でお喋りしている3人の母親たち。 突然一人が「私が死んだとき、お葬式に来てくれる?」と話し出します。その手には契約書まで準備されていました。 変化のない退屈な日常、たわいない会話…。しかし裏側にあるのは、友人の夫との不倫や、娘達の関係、金銭問題…平穏な日常だと思っているすぐそこで、誰もが問題を抱えて生きています。 2「(1+1)1=1という数学的誤りと悲劇的側面に関する考察」 夜の森で死体を埋めようとしている喜久子ら3人。 シーンは喜久子が職場で虐げられていた日々へ。 なぜ殺したのか、そして殺されたのはいったい誰なのでしょうか。 3「上書き保存される迷える魂」 人違いによるほんの出来心から他者のふりをしてしまった美優記が、自分というものを喪失してしまいます。 夫からも、そして自分でも自分が認識できなくなっていくという恐怖。 そうなる前の美優記と夫の会話はコミカルで、仲の良さが伝わる描写がしっかりとされているだけに、「認識されない」という恐怖が強く伝わります。 「最近多いみたいですよ、そういう喪失症にかかっている方。」という医師の台詞との温度差にぞっとする作品です。 4「あなたに会いたいから私は今日も空を見上げる」 「神の遣い」を名乗る二人に声をかけられた真司。神様からの電話をとれという要求に、胡散臭いと感じつつも、心当たりがあることに気が付く。「だってあんなに神様に心から祈りを捧げたのですから。」 この話は最後にふさわしくと言うべきか、ハッピーエンドとは言えないまでも、心温まるようなきれいな終わりを迎えます。 第1話の登場人物がラストで登場するのも心憎い演出です。
吉岡克眞さんのプロフィール
吉岡克眞
所属劇団等:皇帝ケチャップ
ウェブサイト:https://note.com/kouteiketchup/
劇団皇帝ケチャップの作演出を務め、日本劇作家協会会員であるとともに日本コメディ協会理事でもありました。わかりやすさを一番に考え、幅広い層の心に刺さる作品を作り出します。
『ソノ先に在る、あるいは居るモノへ』の台本入手方法
この戯曲、吉岡克眞『ソノ先に在る、あるいは居るモノへ』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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