絵本作家の夢を諦められない29歳の涼子は、やりたくもないエロ本挿絵の仕事で糊口をしのいでいる。理不尽なダメ出しの連絡に耐えていたが、ついにガスが止められた日、起業に失敗した弟・剛が転がり込んで来た。 剛の計画によって涼子は小さな成功を手にするが、そこから旧友・アカネとの関係が揺らぎ始める。
場面場面で歌が挟まれる、コミカルなミュージカル作品。 とはいえそのコミカルさは演出によるものが大きく、物語自体はなかなか現実的でブラックな内容です。夢と友情、愛とお金。夢への未練で動けない涼子と、がむしゃらに進もうとする剛。涼子と共に作品集を手掛けていたアカネが涼子の成功に感じるものは…。いったい彼らは何を手に入れて何を失ったでしょう。 選挙カーや電話相手、自主規制シーンの演出など、黒子のように様々な役割を果たす「進行役」の存在が特徴的な作品です。