婚約者と同棲中の美知の元に、大嫌いな姉・沙知が突然現れ、余命宣告を受けたという理由で、強引に同居を始める。沙知の行動は実家の家族や、沙知の恋人である渡辺、さらに美知の婚約者・大志や、その兄夫婦まで影響を及ぼし…。美知の苛立つ日々に終わりは来るのか、そして沙知の目的は?
冒頭で描かれる、家庭内で大声で暴れる怪物のような沙知。楽しそうに過ごしている美知が「姉が来た」と聞いた時、どれほど嫌だったことか、ありありと伝わります。それを知らない婚約者らが姉をかばうほど、生じてしまう苛立ち。 話が進むにつれて、沙知にも同情の余地はあると感じさせる部分が描かれますが、それでもその存在は日常に致命的な亀裂をもたらし…。 どんなに嫌いでも、家を出て離れてしまっても、断ち切ることのできない姉妹という「血のつながり」をどう受け入れればいいか、考えさせられる作品です。