演劇用語集

舞台で使われる専門用語を分かりやすく解説

31件の用語が見つかりました

あ行

板付き(いたつき)

いたつき演出用語

幕が開いた時、すでに役者が舞台上にいる状態。または場面転換後に役者がすでに位置についている状態。

例:「第二幕は主人公の板付きで始まる」

アドリブ

あどりぶ演技用語

台本にない即興のセリフや演技。ラテン語の「ad libitum(自由に)」が語源。

例:「セリフを忘れたらアドリブで繋ぐ」

暗転(あんてん)

あんてん照明用語

照明を消して舞台を暗くすること。場面転換の際によく使われる。

例:「暗転中に小道具を配置する」
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か行

上手(かみて)

かみて舞台用語

客席から見て舞台の右側。演者から見ると左側になる。

例:「上手から登場する」
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きっかけ

演出用語

音響・照明の変化や、役者の登退場のタイミングを示す合図。キュー(Cue)とも言う。

例:「雷の音がきっかけで照明が変わる」

ゲネプロ

げねぷろ稽古用語

本番前の最終リハーサル。ドイツ語の「Generalprobe」が語源。本番と同じ条件で行う。

例:「明日はゲネプロなので衣装を持参」

香盤表(こうばんひょう)

こうばんひょう制作用語

出演者の出番や衣装替えのタイミングを記した表。スケジュール管理に使用。

例:「香盤表を見て次の出番を確認する」

さ行

下手(しもて)

しもて舞台用語

客席から見て舞台の左側。演者から見ると右側になる。

例:「下手に退場する」
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地明かり(じあかり)

じあかり照明用語

舞台全体を均等に照らす基本的な照明。ベースライトとも呼ばれる。

例:「地明かりを少し暗くして雰囲気を出す」

せり

舞台用語

舞台の床の一部が上下に可動する装置。役者や大道具の登場・退場に使用。

例:「主人公がせりから登場する」

袖(そで)

そで舞台用語

舞台の両脇にある、客席から見えない待機スペース。

例:「袖で次の出番を待つ」
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た行

殺陣(たて)

たて演技用語

舞台上での格闘シーンや刀を使った立ち回りの振付。

例:「殺陣師に振付を教わる」

立ち稽古(たちげいこ)

たちげいこ稽古用語

実際に動きをつけながら行う稽古。読み合わせの次の段階。

例:「今日から立ち稽古が始まる」
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ダメ出し

だめだし稽古用語

演出家が稽古後に行う改善点の指摘。建設的な批評。

例:「通し稽古の後、30分のダメ出しがあった」

段取り

だんどり演出用語

舞台上での動きの順序や位置関係。ブロッキングとも言う。

例:「段取りを確認してから通し稽古に入る」

通し稽古(とおしげいこ)

とおしげいこ稽古用語

作品を最初から最後まで止めずに行う稽古。

例:「本番一週間前から通し稽古を始める」
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ト書き(とがき)

とがき脚本用語

脚本中のセリフ以外の部分。動作や情景の説明。「と」で始まることが多いことから。

例:「ト書きに『涙を流しながら』とある」

な行

抜き稽古(ぬきげいこ)

ぬきげいこ稽古用語

特定のシーンだけを取り出して集中的に練習する稽古。

例:「クライマックスシーンの抜き稽古を行う」

のみ込む

のみこむ演技用語

セリフを完全に覚えて、自然に言えるようになること。

例:「長いセリフをようやくのみ込んだ」

は行

バミリ

ばみり舞台用語

舞台上の立ち位置や道具の位置を示すために貼るテープのマーク。

例:「バミリを目印に立ち位置を決める」

場当たり(ばあたり)

ばあたり稽古用語

本番の会場で行う位置確認や技術的な確認。テクニカルリハーサル。

例:「本番前日に場当たりを行う」

はける

演出用語

舞台から退場すること。

例:「上手にはける」
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ピンスポット

ぴんすぽっと照明用語

特定の人物や場所だけを照らす狭い範囲のスポットライト。

例:「主人公にピンスポットを当てる」

ブロッキング

ぶろっきんぐ演出用語

舞台上での役者の動きや位置を決めること。段取りとも言う。

例:「演出家がブロッキングを指示する」

ま行

明転(めいてん)

めいてん照明用語

照明をつけたまま場面転換を行うこと。観客に転換の様子を見せる演出。

例:「明転で椅子を並べ替える」
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間(ま)

演技用語

セリフとセリフの間の沈黙や、動作の間の静止。タイミングの取り方。

例:「間を大切にして感情を表現する」

見切れる

みきれる舞台用語

舞台裏や袖にいる役者・スタッフが客席から見えてしまうこと。

例:「袖で待機中に見切れないよう注意する」

見立て

みたて演出用語

あるものを別のものに見立てて表現すること。想像力を使った演出技法。

例:「椅子を馬に見立てて演技する」

や行

読み合わせ

よみあわせ稽古用語

キャスト全員で脚本を読む最初の稽古。本読みとも言う。

例:「初日は読み合わせから始める」
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ら行

ランスルー

らんするー稽古用語

通し稽古の一種。技術的な確認を主目的として行う。

例:「音響・照明込みでランスルーを行う」

わ行

わらう

舞台用語

舞台上から物を片付けること。「物をわらう」と使う。

例:「このシーンで椅子をわらってください」

用語集の使い方

初心者の方へ

まずは「舞台用語」カテゴリーから基本的な用語を覚えましょう。 上手・下手など、頻繁に使われる用語から始めるのがおすすめです。

稽古で使える

「稽古用語」カテゴリーには、練習で必要な用語がまとまっています。 読み合わせから本番まで、段階ごとの用語を確認できます。

実践的な例文

各用語には実際の使用例を掲載。 どんな場面で使われるか具体的にイメージできます。

次のステップ

用語を覚えたら、実際に演劇に挑戦してみましょう