池の上にできた小さな島(水上舞台)を小さな国とみたてて物語は始まる。 そこにあらわれる島の第一発見者。そして次々に人がやってくる。貴族、奴隷、夫婦、自由人、高校生、老人、子供…やがて、違う国が現れて、国境ができ、そして戦争にまで発展し… 仮想の国をつくりあげることによって憲法の意味が浮かび上がる。
この舞台は、ままごとの柴幸男さんが、オーディションで集まった人たちとともに、「あたらしい憲法の話」をもとに台本から作り上げた話です。 オーディションなので、当然そのとき集まった個性的な人たちとの偶然の出会いで台本ができているので、そうやってできた物語もまた偶然の産物なのかなと思わせる話です。 国家というものがそもそもその時、その場にいた人で形成されているものだと考えると、そこにもまた偶然性がつながり、趣深いものがあります。 最終的に20人前後の人がテンポよく会話を進めていくのでその展開は見ていて爽快なものだろうと思います。
柴幸男(しば ゆきお)さんは、日本の劇作家、演出家で、劇団「ままごと」の主宰者として知られています。1982年11月3日、愛知県一宮市に生まれ、日本大学芸術学部放送学科を卒業されました。青年団演出部にも所属し、現代口語演劇を発展させた独自の作風で注目を集めています。
柴さんは高校時代に演劇部で台本を書き始め、日本大学芸術学部在学中の2004年に『ドドミノ』で第2回仙台劇のまち戯曲賞を受賞されました。2009年には青年団リンクとして劇団「ままごと」を旗揚げし、2010年には『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞されました。2016年からは多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科の准教授としても活動されています。
柴さんの作品は、日常の機微を丁寧にすくい取る戯曲と、ループやサンプリングなど演劇外の発想を持ち込んだ演出が特徴です。
柴さんの革新的な演劇手法と作品は高く評価され、多くの賞を受賞されています。
柴さんは、地方での公演やワークショップ、戯曲講座の開催など、地域に根ざした演劇活動も積極的に行っています。また、2015年には文化庁文化交流使として中国へ派遣されるなど、国際的な活動も展開されています。
(2025年3月現在)