ある日のこと。電車に乗っていた五十嵐はテロに巻き込まれてけがを負ってしまう。その影響で電車が遅れてしまい、商談を抱えた武田は焦って準備をする。だがそこになぜか加瀬沢部長が姿を現す。彼はかすれた声で有給を取ったのだという。そのまま彼はどこかに行ってしまう。そして彼は命を絶ってしまう。それでも社員たちは商談をまとめようと奮闘するのだった。
非常に読んでいて混乱する作品です。シーンが変わるごとに色々な出来事が起こるのですが、それに対して突っ込みもないまま物語は過ぎてゆきます。例えば武田の家にいるチョッキのおじさんの正体や、なぜか電車に乗っている仏陀。突然、鍋の具材にされる乗客たちなど、夢の中の世界のように物語は進んでいきます。とにかく訳の分からない展開が多く、まったく先の読めない展開が続きます。このようにとても目まぐるしい展開が続きます。ト書きは豊富に書かれているので、ある程度想像しながら読むことはできますが、それでも自分の想像力の限界をいともたやすく超えていきます。なので、この作品は戯曲で読むというよりも実際に舞台を見たほうがより楽しむことが出来るでしょう。