東京に遠征に行くという話が出てきた演劇部の14人の高校生たち。だけどそれぞれが演劇そっちのけで、青春らしく本人には大真面目、だけどはたから見ると少しおかしみも残るような悩み苦しみを抱えながら、くっついたり離れたりをしたりしなかったりする。みんながそんなことに夢中になって、おかしくなっているのはヨウカイの仕業ともいうのだが、はたしてそれは実在するのかどうか。わからないままあっという間に月日は流れ、その間に卒業した人もしてない人も、ヨウカイという不思議な言葉にみんな集まってきて、楽しく笑いながら幕が下りる。
すごく軽くて、付き合って別れてがなんだか気軽に済んでしまう、そこがいい話。会話が軽妙で、生々しさはあんまりなく、むしろ子供っぽいような感じが微笑ましい。
キャラクターが多く、最初からいきなり全員出てくるので混乱しますが、それぞれ個性があるので、だんだん、「ああこいつか」となりますし、「こいつ」などと思わず言ってしまうような親しみやすさがあります。
演劇の練習より恋愛の方が大事かと見せかけて、いつのまにか語りで東京での舞台が大成功していたりします。ヨウカイという言葉も出てきますが、そこに暗さなどはなく、難しいこともなくて楽しい雰囲気そのものが大切なのだと思います。
オノマリコさんは、神奈川県藤沢市出身の劇作家で、劇団「趣向」の代表を務めています。東京女子大学文理学部哲学科を卒業後、詩の出版社に入社し、その後退社して戯曲の執筆を始めました。瑞々しく色彩豊かなセリフや、言葉で時空間を飛び越える作風が特徴です。
演劇とは無縁の学生生活を過ごした後、詩の出版社に入社。退社後、戯曲の執筆を始め、瑞々しく色彩豊かなセリフや、言葉で時空間を飛び越える作風が特徴です。近年は、高校生との作品創作や、エスノグラフィーの演劇化、メンタル不調の人たちとの演劇作りなど、「劇作家が世界でできること」を考えつつ活動しています。
オノマリコさんの作品は、言葉で時空間を飛び越える独特の作風が特徴です。高校生との共同創作や、エスノグラフィーの演劇化、メンタル不調の人たちとの演劇作りなど、多岐にわたる活動を展開しています。
オノマリコさんは、瑞々しく色彩豊かなセリフと深いテーマ性で評価され、いくつかの賞を受賞しています。
オノマリコさんは、「劇作家女子会。」のメンバーとしても活動しています。また、SNSなどでの情報発信も行い、多岐にわたるテーマで作品を手掛けています。
(2025年3月現在)