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母と惑星について、および自転する女たちの記録

母と惑星について、および自転する女たちの記録』の上演時間と人数

男:0人
女:4人
総人数:4人
上演時間:150分

あらすじ(概要)

イスタンブールを旅行する三人の姉妹。彼女たちには目的があった。それは急死した母の骨を散骨するためである。そのためにやってきたのはいいのだが、道中で高価な絨毯を売りつけられたり、肝心の骨をなくしたりと散々な目に合う。半ば自暴自棄になった彼女たちはそれぞれの目線で母の思い出を振り返っていく。

母と惑星について、および自転する女たちの記録を読んだ感想

この物語に出てくる母親の峰子はかなり悪い親です。子供たちにひどいことを言ったり、男を連れ込んだり、娘に勝手に店を押し付けて蒸発しようとしたり、万引きに失敗した娘に、もっとうまくやれと言ったりと、とんでもない自由な母親です。娘たちはそんな母親に対していい感情を持っていないようですが、残念なことにその血はしっかりと受け継がれているようで、彼女たちもまあまあダメです。かなり悲惨な状況に立たされていますが、明るく元気に振舞っているので悲壮感はありません。母親もひどい人物ですが、過去の回想を読む限り苦労をしていることがわかります。 彼女たちはそれぞれに手記やSNSを使って、様々な過去の告白をします。過去に出てくる母親は確かにひどいですが、その言葉には絶対的な強さを感じます。こうと言ったら絶対に譲らない、自由さと豪快さを兼ね備えているので、次第に好感度が増していきます。そういうこともあって、娘たちの現状もどうにかなると思えてしまいます。なので、読み終わった後にとても前向きに気分になれる物語です。

蓬莱竜太さんのプロフィール

蓬莱竜太

基本情報

蓬莱 竜太(ほうらい りゅうた)は、日本の劇作家、脚本家、演出家です。1976年1月7日、兵庫県神戸市に生まれ、劇団「モダンスイマーズ」の座付き作家として活動しています。

  • 名前: 蓬莱 竜太(ほうらい りゅうた)
  • 生年月日: 1976年1月7日
  • 出身地: 兵庫県神戸市
  • 職業: 劇作家、脚本家、演出家
  • 所属: 劇団「モダンスイマーズ」座付き作家
  • 配偶者: 伊藤沙莉(女優)

経歴

蓬莱氏は高校時代に演劇に目覚め、1996年に舞台芸術学院演劇科本科を卒業しました。1999年に同期生の西條義将らとともにモダンスイマーズを旗揚げし、以来、全公演の作・演出を手掛けています。

主な受賞歴

  • 2009年:第53回岸田國士戯曲賞(『まほろば』)
  • 2017年:第20回鶴屋南北戯曲賞(『母と惑星について、および自転する女たちの記録』)
  • 2019年:第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞(『消えていくなら朝』)
  • 2020年:第27回読売演劇大賞優秀演出家賞(『ビューティフルワールド』)

最新の活動

2025年4月上演予定の舞台『おどる夫婦』の作・演出を務めます。この作品では、森山未來さんと長澤まさみさんが主演を務めます。

個人生活

2025年1月4日、女優の伊藤沙莉さんと入籍したことが報告されました。

(2025年3月12日現在)

母と惑星について、および自転する女たちの記録』の台本入手方法

この戯曲、蓬莱竜太母と惑星について、および自転する女たちの記録』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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(外部サイトに飛びます)

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