舞台は瀬戸内海の孤島にある廃村。そこは謎の伝染病ヨコガワ病に感染した人たちの隔離施設として使われていた。隔離者たちはそれぞれ癖があるが、それでも平和に暮らそうと努めていた。だが、新たな隔離者が来たことによって、その関係性が徐々に変化していく。さらに、物資の供給も船からヘリコプターに代わり、連絡手段もなくなってしまう。隔離者たちは死の恐怖におびえながら、今後のことを話し合う。
この作品では、未知の伝染病に感染して隔離された人々の生活を描いています。作品が発表されたのは2015年ですが、その後に起きたコロナウィルスの流行によって、よりリアリティのある内容になっていると思います。舞台は瀬戸内海の孤島というのんびりとした場所ですが、そこで様々な人間模様が展開されます。
特に印象に残ったのは南絵里奈の言動です。彼女は夫の南ノリトより後に感染して、島にやってきます。ノリトはそれを楽しみにしていましたが、絵里奈はあっさりと裏切ります。その後も、他の住民と喧嘩をするのですが、その身勝手な様子は非常に腹立たしく感じました。他のキャラクターたちも追い詰められ、余裕がなくなるにつれて本性をあらわにします。そういった人間描写がすごく、物語に入り込んでしまいました。また、マイペースで臆病な山岸が立ち上がるシーンも胸が熱くなります。
最後のシーンははっきりとした説明がないので、その後どうなるかは想像する余地があります。ですが、私は幸せな結末が待っていると願いたいです。
土田 英生(つちだ ひでお)さんは、愛知県大府市出身の劇作家、演出家、俳優で、劇団「MONO」の代表を務めています。1967年3月26日生まれで、現在は京都府京都市に在住されています。1989年に「B級プラクティス」(現MONO)を結成し、以降、全作品の作・演出を担当されています。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
土田さんは、1989年に「B級プラクティス」(現MONO)を結成し、1990年以降、全作品の作・演出を担当されています。1999年には『その鉄塔に男たちはいるという』で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞され、2001年には『崩れた石垣、のぼる鮭たち』(文学座)で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞されました。2003年には文化庁の新進芸術家留学制度で一年間ロンドンに留学されています。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
土田さんの作品は、日常の中に潜む人間の心理や社会の矛盾を鋭く描き出すことで知られています。劇団「MONO」の公演を中心に、多くの舞台作品を手掛けておられます。
土田さんは、その卓越した劇作と演出で多くの賞を受賞されています。
土田さんは、劇作や演出だけでなく、俳優としても活躍されています。また、テレビドラマや映画の脚本執筆、ラジオドラマの脚本など、多岐にわたる分野で才能を発揮されています。さらに、コラムやエッセイの執筆、講演活動なども行っておられます。
(2025年3月現在)