ぶた草の庭
作者: 土田英生(MONO)恋愛感動友情『ぶた草の庭』の上演時間と人数
男:6人
女:4人
その他:
総人数:10人
上演時間:90分
あらすじ,概要
舞台は瀬戸内海の孤島にある廃村。そこは謎の伝染病ヨコガワ病に感染した人たちの隔離施設として使われていた。隔離者たちはそれぞれ癖があるが、それでも平和に暮らそうと努めていた。だが、新たな隔離者が来たことによって、その関係性が徐々に変化していく。さらに、物資の供給も船からヘリコプターに代わり、連絡手段もなくなってしまう。隔離者たちは死の恐怖におびえながら、今後のことを話し合う。
ぶた草の庭を読んだ感想
この作品では、未知の伝染病に感染して隔離された人々の生活を描いています。作品が発表されたのは2015年ですが、その後に起きたコロナウィルスの流行によって、よりリアリティのある内容になっていると思います。舞台は瀬戸内海の孤島というのんびりとした場所ですが、そこで様々な人間模様が展開されます。
特に印象に残ったのは南絵里奈の言動です。彼女は夫の南ノリトより後に感染して、島にやってきます。ノリトはそれを楽しみにしていましたが、絵里奈はあっさりと裏切ります。その後も、他の住民と喧嘩をするのですが、その身勝手な様子は非常に腹立たしく感じました。他のキャラクターたちも追い詰められ、余裕がなくなるにつれて本性をあらわにします。そういった人間描写がすごく、物語に入り込んでしまいました。また、マイペースで臆病な山岸が立ち上がるシーンも胸が熱くなります。
最後のシーンははっきりとした説明がないので、その後どうなるかは想像する余地があります。ですが、私は幸せな結末が待っていると願いたいです。
土田英生さんのプロフィール
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『ぶた草の庭』の台本入手方法
この戯曲、土田英生『ぶた草の庭』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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