無差別
作者: 中屋敷法仁(柿喰う客)無料で読める!『無差別』の上演時間と人数
男:4人
女:3人
その他:
総人数:7人
上演時間:90分
あらすじ,概要
舞台は戦前の日本。生まれながらにして業を背負わされた狗吉は、自らの手を汚しながら商売をする。彼は不条理を感じながらも、自分の運命を受け入れていた。だが妹の狗子には汚れないでほしいと願う。 しかし、山の神の死によって起こる様々な問題、そして敗戦によって兄妹は運命の渦に巻き込まれていく。
無差別を読んだ感想
本作では差別がテーマになっています。一族そのものの差別や、不完全に生まれたことによる差別です。そしてその中で必死に生き、未来へと希望を残そうとしていく姿が生き生きと描かれています。差別という重たいテーマでありながら、神様も人も軽い口調で会話をするので、重たさはあまり感じません。その分、登場人物の苦悩も丁寧に書かれています。とにかく緊張と緩和のバランスに優れた作品ですので、最後まで飽きることなく読み進められます。 物語は最終的に日本の敗戦により、差別もなくなります。ですが別の問題によって、結局みんな汚されてしまいます。そして神がいなくなった世界で人間たちは身勝手な過ちを繰り返します。しかしそんな中でも互いに信じあう兄妹愛や母親に忠義を尽くす犬などが美しく描かれています。一体何が正しくて何が間違っているのか。そんなことを考えさせられる作品です。
中屋敷法仁さんのプロフィール
中屋敷法仁
所属劇団等:柿喰う客
ウェブサイト:http://kaki-kuu-kyaku.com
柿喰う客代表で、脚本、演出を手掛ける。他とは一線を画した独特な感性で書かれる作品は多くの人を魅了します。 「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、若い年代への演劇舞台振興にも携わり、その人気は広がりつつけています。 最近では、『黒子のバスケ』、『文豪ストレイドッグス』『ハイキュー!!』など漫画やアニメ原作作品の2.5次元舞台の脚本や演出を手がけ女性を中心に大きな賑わいをみせています。
『無差別』の台本入手方法
この戯曲、中屋敷法仁『無差別』はwebサイト上で無料で公開されています。
下記のURLからぜひ一度ご確認ください。
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