別役 実(べつやく みのる)さんは、日本の劇作家、童話作家、評論家、随筆家として知られています。1937年4月6日、満洲国新京特別市(現・中国長春市)に生まれ、2020年3月3日に82歳で逝去されました。サミュエル・ベケットの影響を受け、日本の不条理演劇を確立した第一人者として、多くの作品を世に送り出しました。日本藝術院会員でもあり、その功績は広く認められています。
別役さんは、幼少期を満洲国で過ごし、8歳直前に父を亡くされました。終戦後、1946年に日本へ引き揚げ、高知県、静岡県、長野県と各地を転々としました。長野県長野高等学校を卒業後、早稲田大学政治経済学部に入学しましたが、学生運動にのめり込み中退。その後、土建一般労働組合の書記として働きながら劇作を続け、1968年に『マッチ売りの少女』と『赤い鳥の居る風景』で第13回岸田國士戯曲賞を受賞し、劇作家としての地位を確立しました。
別役さんの作品は、不条理劇の要素を取り入れ、人間の存在や社会の矛盾を鋭く描き出しています。特に、日常の中に潜む不条理や滑稽さを表現する作風で知られています。
別役さんは、その独自の作風と深い洞察力で多くの賞を受賞されています。
別役さんは、評論やエッセイ、童話など多岐にわたる執筆活動を行い、日本の文学・演劇界に多大な影響を与えました。また、日本劇作家協会の創立にも関わり、後進の育成にも尽力されました。
(2025年3月現在)